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福島発・オーガニックファッションブランドの萌芽 2

 「いわき、何もないなって。好きじゃなかった」。

 地元にコンプレックスを抱いていた。だが、震災後に活動を始めて縁したオーガニックコットンを通して、いわきの人々と出会い、地元との繋がりを感じた。会社を経営する今、福島という地域から、自身のオーガニック製品を世界に発信することも夢ではない。「何もないと思うなら、自分で作るんだ」。事業の可能性に、面白みを感じる日々だ。


 「いわき市の誇りになる産業にしたい」と語る。今後はジーンズ、Tシャツといった製品も企画している。ブランド名の「Shiome」は、福島が面する太平洋が、親潮と黒潮がぶつかる潮目であることから名付けた。震災があって福島は時代の潮目にも直面した。震災、復興を越えて、有機栽培の綿花製品を、ビジネスとして発展させていきたいと展望する。

 株式会社KiTENがこの先、オーガニックコットンの製品販売において、日本、世界の潮目となることを願ってやまない。







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